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サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)

Nittoグループは、社会課題の解決と経済価値の創造の両立を実現するため、2019年にサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を特定しました。その後、世界的にサステナビリティやESG(環境・社会・ガバナンス)の重要性が高まるなど外部環境の変化がみられる中、Nittoグループは、ESGを経営の中心に置くという方針を明確にしました。そこで、地球環境や人類・社会、世の中にとって「なくてはならない」存在として、持続的な成長をさらに加速させるために、マテリアリティを見直しました。

E(環境)未来の地球を守る・S(社会)人と社会を豊かにする・G(ガバナンス)ステークホルダーの期待と信頼に答える

特定プロセス

このマテリアリティは、自社およびステークホルダー(環境・社会)に影響する長期的な課題から重要性が高い項目を抽出・特定しています。取り組みにあたっては、それぞれの課題におけるリスクと機会を認識し、事業計画へ反映しています。

マテリアリティの考え方

ESG分類と考え方

リスクと機会、KPI・2030年目標

ありたい姿:未来の地球を守る

マテリアリティ リスク 機会 実行内容 KPI/2030年目標
脱炭素社会の実現
  • 脱炭素社会への対応遅れに伴う事業活動の継続困難
  • 環境規制強化による既存製品の販売困難化
  • GHG削減要求に対応した環境配慮型生産ラインへの移行に伴う生産性向上
  • 低カーボンフットプリント製品提供によるビジネス機会拡大
GHG排出の削減 CO2 排出量 400kton/年
循環型社会の実現
  • 原材料価格上昇や調達困難による操業停止
  • 廃棄物処理のイノベーションや新技術開発の遅れによる競争力低下
  • 資源・素材を循環利用するための技術・製品へのニーズ拡大
  • 廃棄物の減量化やリサイクルに伴う資源有効活用やコスト削減
原材料、エネルギー、廃棄物の循環促進 廃プラスチックリサイクル率 60%
サステナブル材料使用率 30%
生物多様性の保全
  • 大気、水、土壌汚染によるステークホルダーの健康被害
  • 法規制対応のコスト増加や操業許認可の取得困難化
  • 汚染・有害物質の適正管理による地域社会、顧客からの信頼獲得
  • 有害物質の分離・除去・浄化などに資する技術・製品へのニーズ拡大
大気、水、土壌の汚染防止 (社内KPIにて管理中)
PlanetFlags™の創出
  • 環境ニーズへの対応遅れによる受注量減少
  • 環境保全に対する社会的要求への対応不足
  • 低カーボンフットプリントもしくはカーボンネガティブ製品提供によるビジネス機会拡大
  • 生物多様性配慮技術やノウハウの蓄積および新市場やビジネスモデルの創出
脱炭素・資源循環ソリューションの提供
ネイチャーポジティブ製品の提供
PlanetFlags™/HumanFlags™
カテゴリ売上高比率 50%以上

ありたい姿:人と社会を豊かにする

マテリアリティ リスク 機会 実行内容 KPI/2030年目標
安全なモノづくり
  • 事業活動中の災害発生による人的被害や操業停止
  • 品質問題によるリコール・訴訟などの発生
  • 安全で安心な労働環境による生産性向上と顧客からの信頼獲得
  • 安全で高品質な製品の提供による顧客からの信頼と支持の獲得
労働環境の改善
製品の安全性・品質向上
(社内KPIにて管理中)
多様な人財の活躍
  • 人財不足による安定的な事業活動の困難化
  • 人財の多様性の欠如による新しいアイデアやイノベーションの停滞
  • 働き方改革および人財育成による生産性向上
  • 多様な人財が活躍できる場の提供による従業員モチベーション向上
チャレンジする人財の獲得・育成
DE&I の推進
女性リーダー比率 30%
エンゲージメントスコア 85
チャレンジ比率 85%
人権の支持と尊重
  • 人権尊重に関する法規制違反に伴う操業停止・企業価値の毀損
  • 人権侵害による従業員の健康被害や労働条件悪化に伴う人財流出
  • 社会的責任や公正さの実践による、企業イメージやブランド価値向上
  • 人権に関する法規制への適合や先行による社会的信頼度向上
人権デューディリジェンスの推進 (社内KPIにて管理中)
サプライチェーンの強靭化
  • サプライチェーン上の工場やインフラの損傷に伴う、生産や流通の停止
  • 関連会社や取引先企業における不正や違法行為に起因する自社ブランドイメージ低下
  • サプライチェーンの最適化に基づく製品の供給効率化やコスト削減
  • 統合的なサプライチェーン管理による取引先および社会からの信頼獲得
持続可能な調達慣行 (社内KPIにて管理中)
HumanFlags™の創出
  • 社会ニーズへの対応不十分による競争優位性や成長性の低下
  • 代替技術の出現や自社技術のコモディティ化による自社製品の優位性低下
  • QOL向上や疾患拡大防止向けの製品・サービス提供によるビジネス機会の拡大
  • 次世代技術の適合や先行による競争優位性や成長性向上
デジタル社会を推進する製品の提供
快適で安心な生活につながる製品の提供
健やかな暮らしを支える製品の提供
PlanetFlags™/HumanFlags™
カテゴリ売上高比率 50%以上

ありたい姿:ステークホルダーの期待と信頼に応える

マテリアリティ リスク 機会 実行内容 KPI/2030年目標
経営の安全性向上
  • 不適切な内部統制やワークフローによる業務効率や品質低下
  • サイバー攻撃によるシステム停止や機密情報の漏洩
  • 経営の効率化に伴うコスト削減や利益増加
  • 情報資産の価値や活用方法の把握を通じた新市場やビジネスモデルの創出
コンプライアンスの遵守
安全・品質文化の構築
情報セキュリティ管理の推進
(社内KPIにて管理中)

マテリアリティ分析で特定したリスク(中・長期的リスク)は、事業リスクおよび業務リスク(短期的リスク)に統合しており、経営者が投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると認識した主要なリスクとして管理しています。(事業等のリスク参照)
マテリアリティのKPIは、短期的リスクの指標としても管理しており、毎月進捗状況を把握するとともに、経営戦略会議への報告を行っています。