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共創技術

近赤外線(NIR)透過加飾(デコレーション)フィルム:
その特性と応用事例

近赤外線を透過し、可視光を遮断する近赤外線透過加飾フィルムは、その特性から様々な分野で注目されています。

近赤外線透過加飾フィルムとは?

近赤外線透過加飾フィルムは、特殊な材料と構造により、近赤外線は透過させながら可視光を遮断するフィルムです。 人間の目には白く見えますが、近赤外線センサーにとっては透明なため、センサーの性能を損なうことなく、外観を向上させることができます。

近赤外線透過加飾フィルムの機能紹介

加飾できる

近赤外線透過加飾フィルムは、様々なカラーバリエーションや模様(木目調など)を付与することができます。 赤外線が透過する色彩フィルムと組み合わせることで、その色彩を鮮やかにすることも可能です。

大面積化できる

近赤外線透過加飾フィルムは、ロールtoロールで製造できるため、大面積化が可能です。 そのため、壁や広告看板、窓ガラスなどの広い面積への適用が可能です。例えば、部屋の壁一面に近赤外線透過加飾フィルムを貼ることで、外から部屋の様子を見えなくしつつ近赤外線カメラでは部屋の中を見えるようにできます。

※ ロールtoロール:ロール状のフィルムを繰り出して巻き取る間に製膜する技術のこと。

近赤外線透過加飾フィルムの活用事例

近赤外線透過加飾フィルムは、その特性を生かして、以下のような分野で活用されています。

セキュリティ分野

セキュリティカメラ カメラを目立たせたくない場所に最適です。
人流センサー 人通りの多い場所でも、センサーを目立たせることなく設置できます。

Before:カメラによりデザイン性が低下してしまいました。

After:センサーやカメラを気にすることなく、デザイン性の向上が可能です。

ロボット分野

赤外線センサーカバー ロボットのデザイン性を損なわず、センサーを保護します。

Before:センサー部分の加飾が困難でした。

After:センサー部分の加飾によりデザインの幅が広がります。

広告分野

壁面広告 明るい場所でも鮮明な映像を投影できます。
近赤外線で読み取ることができる二次元コードを埋め込むことができます。

Before:一般的な街中での広告でした。

After:二次元コードを埋め込むことで、今までにない新しい体験を提供できます。

Nittoの近赤外線透過加飾フィルムを活かして、共に新しい事業や製品の開発を目指しませんか。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

本技術の説明や特許一覧に関しては、下記ページをご確認ください。

開放技術のお問い合わせ

技術知財戦略本部 第3知的財産部

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