第5章 私たちの生活へ
新しい物が世の中に広く普及するためには、「どこでも誰でも使え、日常生活になくてはならないもの」になる必要があります。粘着テープは、絆創膏が医療分野で、電気絶縁テープが電気分野で、そしてマスキングテープが工業分野で不動の位置を獲得しましたが、その次に、ついに私たちの日常生活の中に欠かせない製品が誕生しました。それが、セロハンテープです。
セロハンテープ(1)
戦後日本の文具商品ベスト3の1つ
現在、一般家庭やオフィスで最もなじみ深い粘着テープといえば、セロハンテープでしょう。
セロハンテープ(2)
机上の空論を打ち破ったドルー
「セロハンフィルムは粘着テープにならない」。それが単なる思い込みであることを証明した
セロハンテープ(3)
ゼロ戦のマスキングにも使われた、日本のセロハンテープ
日本では、セロハンテープに関する実用新案が1928年(昭和3年)に、また特許が1933年(昭和8年)に登
セロハンテープ(4)
テープメーカーを悩ませた「ななめ切り」
日本では第二次世界大戦後、現在のニチバン株式会社でセロハンテープの生産が本格化し、その後、数社が