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剥がす方法(物に貼った場合)

テープの科学館

剥がす方法(物に貼った場合)剥がす技術も、粘着テープメーカーの腕の見せ所です。

物に貼ったテープを、きれいに剥がすには?

粘着テープの便利な点は、必要がなくなったら剥がせることです。家庭やオフィスで、壁やファイルなど「物」に貼ったテープをきれいに剥がすためには、どうしたらいいでしょう?

貼られた期間や、貼った物によっては無理な場合もありますが、「150度くらいの角度で、ゆっくり剥がす」(図1)と、比較的きれいに剥がれます。専用のへらやスプレーも売られています。

剥がす前にドライヤーで温めると剥がしやすくなりますが、粘着剤があとに残ることがあります。粘着剤が残った場合は、新しい粘着テープをその上から「貼って剥がす」を繰り返すと取れます。またはティッシュペーパーを貼って、へらを使って軽くこすり取ると、取れます。
それでも残った場合は、マニキュアの除光液など溶剤で拭き取るのが有効です。ただし、貼られている物を傷めることがありますから、溶剤を使ってもよい材質かどうか確認してからにしましょう。
溶剤でも取れない粘着剤は、目の細かいサンドペーパーでこすると落ちます。もっとも、これは最後の手段です。

基本的には150度くらいの角度でゆっくり引っ張ると剥がれやすいのですが、粘着フックに使われているテープには、0度くらいの角度でまっすぐに引っ張るときれいに剥がれるものも開発されています(図2)。引っ張って支持体が伸びることで、粘着力がなくなります。

また、水を使って剥がす製品も売られています。これは、剥がすときに支持体が二つに裂けて、わざと粘着剤の部分を壁などに残す仕組みになっています。残った粘着剤に濡れたティッシュペーパーなどで水分を含ませると、ゼリー状になってきれいに取れます。

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一度貼ったテープ。きれいにはがしてみようとゆっくりと力を入れていっても……やっぱりどこかで「ビリビリビリ」。そこには、見るも無残なのり残りが。さらにがんばって爪でカリカリ削っても、結局少し跡が残ってしまうんですよね。
もうこんな経験をしないために! テープの上手なはがし方を、この機会にぜひ身につけてみてくださいね。

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