CAREER MODEL
“現場で汗をかく”を原点
課題を乗り越え、
今は会社に貢献できる
管理職を目指す。

CAREER MODEL

製造統括本部 製造技術統括部
第三製造技術部
第三製造技術部長
2003年入社

※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

Career Picks

2005

入社時から所属する開発部でリーダーに。TV用高硬度偏光板の立ち上げに挑む。

2007

製造技術部に異動。「最速の延伸機」を稼働させるために量産条件を検討し、安定した生産体制を確立させる。

2009

開発部に戻り、TV用偏光板のスペックインを担当。課長に昇進してマネジメント能力を養う。

2019

製造技術部の課長、部長へとキャリアを進める。製品の歩留まり改善に取り組み、社長賞を受賞。

2005年〜

▶︎ CAREER. 01

ーダーに挑戦する
チャンスを初めてもらう。

成長の転機を迎えたのは入社3年目、初めてリーダーという役割を任されたことです。チームは1・2年目の後輩と私の若手4名で構成され、TV用高硬度偏光板の立ち上げに挑みました。偏光板は、液晶ディスプレイの表面に使用される製品で様々な性能を持つフィルムで構成されています。Nittoでは幅1メートル以上、長さ数千メートルものフィルムを貼り合わせるラミネート技術を強みに、これまで多種多様な製品を生み出しています。
このときはキズがつきにくく、耐久性に優れた新製品に挑戦しましたが、硬度の異なるフィルムをキレイに貼り合わせることは非常に難しく、試作、評価、品質対応において多くの壁に直面。その都度、チームや製造現場のみなさんと一緒に悩み、考えて課題を乗り越える中で、ものづくりの楽しさを改めて感じました。最終的に自社のGlobal Niche Top™製品の認定を受け、お客様に喜んでいただき、店頭に並んだ製品を見たときの感動は今でも忘れられません。このように若手にもチャンスを与えてくれることが、Nittoの大きな魅力です。

CAREER. 01

2007年〜

▶︎ CAREER. 02

速の延伸機を立ち上げ
会社の業績に大きく貢献。

製造技術部に異動し、「最速の延伸機を立ち上げる」という大きなテーマに挑戦しました。新規設備の導入は、まさにゼロからのスタート。生産技術部が設計したマシンに、量産条件という“命”を吹き込むのが私たちの役割です。ちなみに延伸機とは、フィルムを縦・横方向に延伸させて偏光板をつくる設備で、従来の倍以上の速度を追求していきました。
わずかな温度変化が製品の品質に影響するため、条件設定には細心の注意が必要です。一つひとつの条件を詰めていくたびに、数字が動き、成果が見える。その瞬間、「自分の仕事が、会社の未来を動かしている」と実感。さらに温度以外の条件と組み合わせ、数えきれないほど試作と調整を繰り返し、議論を重ねながら最適解を探し続けました。その努力が実を結び、初出荷を迎えた日の達成感は、言葉では言い表せないほど。現場で汗をかきながら積み上げた経験は、今でも私の誇りであり、ものづくりの原点です。さらに生産性アップを実現したことも大きな成果。「自分の手での製品づくり」から「会社への貢献」へとステージが上がった時期でした。

CAREER. 02

2009年〜

▶︎ CAREER. 03

レイヤーから課長となり
新たな視点とスキルを養う。

開発部に戻り、チームリーダーとしてTV用偏光板のスペックインを担当。お客様先に直接足を運んで要望を聞き、当社が得意とする技術を盛り込んで仕様を決めていく業務に取り組んだのち、課長としてマネジメントの世界に飛び込みました。マネジメントの世界はプレイヤーとはまったく違う視点でチームを管理することの難しさを痛感する毎日。思ったようにいかないことも多々ありましたが、日々の学びの中で課全体のモチベーションを高める「リーダーシップ」、個人の能力に合わせて最適なポジションに配置する「人を育てる視点」、そして業績貢献を意識して仕事に取り組む「組織を支える力」の3つのスキルを得ることができました。この大きな武器を手に“どんな状況でも、仲間と前向きにチャレンジを楽しむ”という信念を持ち、前に進んでいく決意をしました。

CAREER. 03

2019年~現在

▶︎ CAREER. 04

場総力戦で挑んだ
歩留まり改善が社長賞に。

再び製造技術部に異動してからは、量産偏光板の「歩留まり改善」に挑みました。この仕事は部署内にとどまらず、生産技術・製造現場・品質保証部と一体となって進めた、まさに“現場総力戦”だったのです。従来の生産条件を変えるのはハイリスク・ハイリターンであったものの、「必ずうまくいく」という信念のもと、ようやく歩留まり率の目標を達成できたのです。
歩留まり改善は、とても地道で泥臭い仕事です。けれども1%の改善が大きな合理化や利益に繋がります。その努力が認められ、社長賞を受賞したときは本当に嬉しかったですね。泥臭い仕事にも光が当たることが、Nittoの素晴らしさだと感じた瞬間でした。

CAREER. 04

これまでのキャリアを
振り返って

私のキャリアの起点は入社3年目にリーダーに抜擢されたことです。その後に開発部と製造技術部での経験を通して「お客様」と「工場」の両方の視点を養い、課長、部長へとキャリアを進めることができました。まだ、女性が今ほど活躍しやすいとは言えなかった時代、最初にチャンスを与えてくれた上司には深く感謝しています。
Nittoには、「やりたい」と手を挙げた人の声を尊重し、若手の意見にも耳を傾ける文化があります。私自身、常に部下の声を受け止め、寄り添いながら共にキャリアを築いていける上司でありたいと思っています。また、業務以外でも社内エンゲージメント向上の取り組みとして、尾道事業所の DE&I 活動のワーキンググループにて、「Mini-FLOWER プログラム」を実施。女性管理職が実体験を後輩たちに語ることで、女性のキャリア支援を図っていくものです。このような活動を推進し、多方面からチャレンジする人を応援していきたいと思います。