ブックタイトルNittoグループ統合報告書2019
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Nittoグループ統合報告書2019
廃棄物削減/循環利用廃液削減などにより前倒しで目標達成水資源の再利用自社の技術を活用し滋賀事業所での工程排水・廃液再利用90%を目指す資源の効率的な利用3R(Reduce、Reuse、Recycle)の視点で資源の有効利用に取り組んでいます。また、取り組みに当たっては自社の製品や技術なども活用することで、その有効性を確立しながら他社への提案などにも繋げています。廃棄物のうち多くの割合を占める廃液について、2016年、日東精密回路技術(深?)に新たな廃液分離装置を追加し、年間15,210tonの廃棄物を削減しました。さらに、回収溶剤からトルエンを精留する際に発生する精留残渣について、2018年度、Nitto豊橋事業所では残渣からトルエンをさらに精緻に蒸留分離して再利用する仕組みを導入し、年間約3%の削減を実現しました。このような取り組みの結果、2017年度、廃棄物排出量は128,426tonとなり、2025年度目標を前倒しで達したうえ、2018年度は1,132tonの削減となる127,294tonとなりました。さらなる削減に向け、現在新たな長期目標を検討しています。廃棄物削減原単位21%減(2015年度比)項 目 2025年度目標生産プロセスにおいて水資源は欠かせません。このため、水資源を永続的に利用できるよう再利用に取り組んでいます。Nitto滋賀事業所では自社の排水濃縮超高圧RO膜の技術などを活用した水の再利用により使用量の削減を図り、2022年度までに排水再利用率90%の実現を目指しています。滋賀事業所で培った知見は、今後他事業所へも展開していきます。年間506ton削減しました。環境Nittoグループはモントリオール議定書に従い、この3年間で代替フロン使用機器を約16%撤廃しました。2020年度末までに日本、台湾、米国、欧州エリアで、2030年度末までにすべての拠点で全廃を目指します。併せて、キガリ協定に基づく地球温暖化係数の低い冷媒を使用した機器を積極的に選定していきます。代替フロンの使用削減HCFC使用機器の削減CO?削減を加速させるため、全社共通の生産設備の省エネ仕様を定め、新規導入の設備に適用していきます。既存設備もこの仕様に基づいた省エネ診断を順次開始し、CO?削減余地を可視化したうえで効果的な対策を講じます。また、使用電力についてはCO?排出が少ない、あるいはゼロの再生可能エネルギー利用への転換を検討します。これらの取り組みにより、2 0 2 5 年度目標730,000ton/年達成を目指します。2025年度目標達成に向けて経営基盤Nittoグループでは、環境負荷の低い溶剤への転換、塗工機の更新、建屋からの放出対策などの策を講じ、2016年度から2017年度にかけてトルエン大気排出量の約300tonの大幅な削減を実現しました。2018年度においても、Nitto東北事業所でトルエン系粘着塗工機械の排ガス処理の強化などを進め、トルエンの大気への排出を削減しました。これによって排出量は26.8ton/年の削減となりました。Nittoが開発した完全無溶剤型の両面接着テープが、第46回環境賞(国立環境研究所・日刊工業新聞社共催、環境省後援)において「優良賞」に選出されました。製造工程においてトルエンなどの有機溶剤を一切使用しておらず、人にも環境にも優しい製品として、自動車や家電、住宅建材などさまざまな用途に使われています。大気・水質汚染防止製品開発および設備対策によりトルエン大気排出量を大幅削減汚染・有害物質の排出削減有害物質の使用をできる限り抑制し、やむを得ず使用する場合においては適正に管理することで環境影響(周辺環境/作業環境)の最小化を図っています。なかでも、Nittoグループは多くのトルエンを使用していることから、排出量削減への取り組みに注力しています。工程給排水フロー図(将来)完全無溶剤型の両面接着テープが環境賞を受賞廃棄物等排出量と原単位完全無溶剤型の両面接着テープ井戸水造水装置蒸留水蒸留残渣下水放流生物処理蒸留塔産業廃棄物膜濃縮※活性炭吸着活性炭処理水製造工程水水の再利用(90%)一部工程排水生物処理水工程排水透過水 濃縮水製造工程Nitto滋賀事業所 溶剤の再生利用逆浸透膜製造工程河川放流河川放流※従来より耐汚染性が高く、高圧使用に耐える逆浸透膜エレメントが必要新しく追加されるフロートルエン大気排出量(単体)2015 2016 2017 2018 (年度)585.72014437.1590.3250.10100200300400500600700(ton/年)▲50%276.9トルエン大気排出量(単体) 200 ton/年項 目 2020年度目標157,927 150,054 143,748128,426 127,29450000100,000150,000200,0000.191 0.189 0.1870.150 0.1580(ton)0.0500.1000.1500.2000(ton/百万円)2014 2015 2016 2017 2018 (年度)廃棄物等排出量売上高原単位49 Nitto Group Integrated Report 2019 50