ブックタイトルNittoグループ統合報告書2019
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Nittoグループ統合報告書2019
戦略トップメッセージ「経営の安全性」を高めるためにNittoグループの成長の土台となるのは、「経営の安全性」です。社外取締役の登用や業績連動報酬としてストックオプションの採用(現在は、業績連動型および譲渡制限付き株式報酬に変更)、第三者を入れての諮問委員会の設立など、ガバナンス改革を行ってきました。当社では、コンプライアンスを徹底し、不正行為や情報漏洩などを起こさないようガバナンス体制を整備しています。今後も、経営の透明性を確保し、健全なコーポレートガバナンス体制をより実効的にするための方策を検討していきます。Nittoグループのありたい姿を実現していくためにこれからも、中間材料メーカーという立ち位置の中で、持続可能な社会づくりに貢献していくことが、Nittoグループの目指すべき姿であると考えています。Nittoグループならではの製品・サービスを提供することで、お客様とともにイノベーションを創出し続けると同時に、ESGや資本コストなどを意識した経営を行いながら、さまざまな課題に対する取り組みも、迅速かつ愚直に行っていきます。これからもお客様とともに、社会に対して新しい価値を創造していきます。価値共創のための経営品質向上(経営基盤の強化により取り組む課題)最高品質の製品をお客様に届けることは、Nittoグループの第一の使命です。ただ、近年は品質・コスト・納期対応力に加えて製造プロセスの質も注目されており、お客様を含めたステークホルダーからの要請も高まっています。そこで、製品の安全性や労働環境および人権への配慮、環境保全といった課題を重要視し、責任あるモノづくりを徹底しています。これらの活動は、バリューチェーン全体で考え、取り組む必要があります。そのことを仕入れ先様やお客様にもご理解いただきながら、Nittoグループとしての責任を果たしていきたいと考えています。同時に、経営基盤を強化しイノベーションを生み出すためには、多様な人財の活躍が不可欠です。いかに優秀な人財を惹きつけ、従業員の能力を最大限に引き出せるかはこれまで以上に重要な経営課題です。チャレンジ精神を尊び成長を支える仕組みづくりわが社にとって最も重要な資産である人財一人ひとりがNittoグループの代表としてあるためにNittoグループにはイノベーションを創出するために挑戦することを尊び、応援する文化があります。こうした挑戦を促し、成長を支える仕組みのひとつとして「経営ファンド」という独自の枠組みを設けています。これは、新規事業のように素早い動きが求められる案件に対応できるよう、意思決定のプロセスを迅速化した投資枠です。研究開発や技術の小さな芽を育て上げるには、スピーディーな判断に加え、全社的・長期的な視点が必要になります。「経営ファンド」によって、目まぐるしく変化する事業環境において、将来の成長に向けた投資判断をフレキシブルに行うことが可能になります。Nittoグループならではの付加価値を生み出しお客様の価値創造に貢献していきます1つ目は、事故や渋滞の低減に向けた車をはじめとする人々の移動(モビリティ)や、スマート社会へ移行する中でのデジタル機器の基盤整備。2つ目は、エネルギーや資源の枯渇、汚染といった問題に対して、再生可能エネルギーの普及や省エネルギーの促進をはじめ、プラスチックや金属、水などの資源を循環利用できる製品などによる環境負荷の低減。そして、3つ目は、健康や医療、福祉への貢献です。さらに、核酸医薬を中心とした医薬品の開発にも関わります。Nittoグループの強みを活かし、これらの課題に対して積極的に取り組んでいきます。Nittoグループにおいて、「人財」は企業価値を創造するうえで最も重要な資産です。Nittoグループは、28の国・地域にわたり製造・加工・研究開発・販売拠点をグローバルに展開しており、約3分の2は日本国籍以外の従業員が占めています。そのため、国籍や性別を問わず「The Nitto Way」をはじめ、Nittoグループの理念を理解したNitto Personを世界中に育てることで、独自の企業文化を維持することがこれまで以上に重要になっています。そのため、人財育成のための独自のカリキュラムを作成し、体制づくりを行っています。また同時に、多様な人財がいきいきと働ける環境を醸成するためには、ダイバーシティ&インクルージョンの観点は不可欠です。多面的な視点を経営に活かすことで、新しい価値も創造できると考えています。従業員一人ひとりがNittoグループの代表です。世界中どこでもNittoグループの代表として、プライドと自信を持つ人財になってもらいたいと考えています。19 Nitto Group Integrated Report 2019 20