Nitto グループレポート 2018
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Nitto Group Report 2018252017コンバージェンス特集メンブレン製品ネオジム磁石Nittoグループのメンブレン製品は高分子設計・合成、薄膜形成など複数の技術から生まれました。膜にはいくつかの種類があり、それぞれの機能を活かして海水淡水化、排水処理、超純水製造などさまざまな用途に利用されています。例えば、「ESPA®2-LD MAX」はエレメントあたりの膜面積を増加させることで省エネ性と高透水性を両立させた逆浸透膜(RO膜)で、シンガポールに導入される水処理プラント『Keppel Marina East Desalination Plant(通称KMEDP)』に採用されることが決まっています。 KMEDPは海水と貯水池の2種類を水源とする水処理プラントで、緑化された地下に建設され、見学できる「魅せる水処理プラント」としても注目されています。Nittoグループが保有する有機‐無機ハイブリッド技術※1を応用し、焼結前に自由に成形でき配向制御※2が可能なネオジム磁石を2015年に開発しました。従来法のような焼結後の削り出しが不要となり材料ロスも抑えられます。配向制御が可能になったことで、磁力線を集中させて磁束の密度を高めモーターの性能を向上させることができます。モーターの小型・軽量化も図れ、燃費向上、電力消費量の低減、省エネルギーなどに寄与します。※1有機成分と無機成分をナノレベル・分子レベルで複合化する技術※2一定方向に配列している磁石の結晶の向きを自在に操ることGreenシンガポールは国土が狭く、雨水を貯めにくいため、排水再利用(NEWater※)と海水淡水化の割合を増加させることで自国内での水資源確保を進めています。Nittoグループは、2000年よりシンガポール公益事業庁の「NEWaterプロジェクト」に参画し、水処理膜技術の提供を通じて、水資源の確保に貢献してきました。今回のKMEDPの導入ではプラント全体の電力量削減が課題である中、「ESPA®2-LD MAX」がそれを改善できると期待されています。※先端の膜技術およびUV殺菌技術による高度な浄水技術で飲料水基準を満たす水質にリサイクルされた水Clean未来に提案!高分子設計・合成技術塗工技術薄膜形成技術シート化・配向or曲げ加工有機物除去焼結配向有機‐無機ハイブリッド技術焼結技術
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