Nittoグループレポート2017
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31Nitto Group Report 2017バリューチェーンマネジメントグリーン調達Nittoグループでは、環境に配慮されているパートナー様から、環境負荷の少ない資材を優先的に調達するグリーン調達を進めてきました。2017年度初め、国内グループでは「グリーン調達基準書第6版」発行にあたり、新たにグリーン調達についてパートナー様への要請事項を見直し、加えて取組みを把握するためチェックリストを改訂しました。今後は、海外グループにおいても基準書の運用を推進していきます。紛争鉱物への対応原材料に含まれる化学物質およびNittoグループで製造される化学物質について、適正な情報管理のもと、製品に含まれる化学物質の情報を適切かつ迅速にお客様に開示しています。特に、紛争鉱物※に関しては不使用の方針を打ち出し、パートナー様のご協力のもと、情報を提供しています。※紛争地域で産出され、武装勢力の資金源となっている鉱物。お客様満足度の向上お客様に満足していただける製品、サービスをお届けするためにさまざまな活動を行っています。品質確保のため、製品の故障や不具合を事前に予測し防止策を講じる分析手法FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)を用いた活動、製造拠点に関わらず同じ品番の製品は同じ品質を保つべきというSBSQ(Same Brand Same Quality)活動、人財の育成に励んでいます。2016年度は、過去に発生した品質不具合事例を活用し、研究開発段階まで遡った未然防止策を実施して最大限お客様の要望に応えるようにしています。また、品質を損なうことなく納期通りに製品をお届けするために、尾道事業所や豊橋事業所を皮切りにフォークリフトにドライブレコーダーを搭載し、社内物流における事故防止に努めています。なお、2014年度から順次進めてきた韓国、台湾、中国における物流管理体制構築の完成を見て、一層の物流効率化が期待できます。このほか、お客様が必要とされる化学物質などの性状や取扱いに関する情報を迅速かつ適正に提供しています。こうしたことで、Nittoグループが提供するすべての製品・サービスは、国内外のお客様・市場から高く評価をいただいておりますが、より一層の製品・サービスの向上を実現するため、定期的にお客様満足度調査を実施し、その結果を関係部署にフィードバックしています。化学物質管理体制の強化Nittoグループは、各国・地域の法規制変化への迅速な対応を強化すべく、エリア主体の化学物質管理体制の構築を進めています。2016年度、構築状況の確認および問題点把握のため、規制化学物質を多く取り扱う拠点を中心に現状調査を行いました。各国・地域の法令や原材料情報は、エリア主体での管理が実現されていたものの、中間品や製品の情報の大半は、いまだに日本での一元管理となっていることがわかりました。2017年度は、拠点の化学物質情報の管理状況に応じた改善計画を作成し、すべてのエリアが主体となった管理体制を目指します。■一元管理からエリア主体の管理へ

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