Nittoグループレポート2016
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13Nitto Group Report 2016労働安全衛生安全文化の醸成これまで、先取りの安全活動として、設備・生産プロセスに関わるリスク低減を図ってきました。2014年度以降は安全文化の醸成に重点を置き、従業員一人ひとりが実行する「安全の諸活動」の判断基準として、新たに安全原則を定め、それらを浸透させる活動を進めてきました。また、危険に対する認識が不足しがちな経験の浅い従業員を中心に体感型安全教育を進めています。移動可能な体感型安全教育車(トレーラー車)を日本、中国に導入するほか、体感型安全教育室を台湾、韓国に設置し、疑似的な体験を通じた安全教育により安全意識の向上を図っています。エリア交流会これまで「安全の諸活動」の推進体制は、日本を中心としてきましたが、2015年度は東アジア・南アジア・米州・欧州の各エリア主体での推進体制とし、各エリアで交流会を開催しました。交流会には、拠点の長と環境安全責任者が参加し、事故・災害発生状況などの情報共有を行うとともに、安全文化を醸成するために必要な「安全意識の変革」と「行動の変容」について学ぶワークショップを実施しました。「安全をすべてに優先する」という意識を定着させるために、安全に関する課題を抽出して具体的な行動に落とし込む訓練を行っています。災害発生状況安全活動を推進した結果、2015年度は重大災害および重大災害につながる恐れのある重要災害の発生は抑えることができ、死亡事故はありませんでした。しかしながら、重大・重要災害以外の一般災害は増加傾向にあります。これは、海外エリアにおける管理体制の整備により、結果として報告件数が増えたものと捉えています。今後は、重大・重要災害のみならず、一般災害の発生を抑えるべく、さらなる安全活動の強化と安全文化の醸成に取り組みます。「Nittoグループ安全ガイドブック」の配付「安全をすべてに優先する」という価値観の定着を目的に、安全ガイドブックをグループ全従業員に配付しています。ガイドブックは、安全に関する方針などを解説しているほか、リスクアセスメント、5S※といった安全活動の概念について説明しており、各自が「安全のコミットメント」を記入するようになっています。※整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5項目を徹底して行うこと南アジアエリア環境安全交流会0102030405060重大災害 : 死亡、後遺症(障がい)が残る災害  重要災害 : 重大災害につながる恐れのある災害全災害 : 重大・重要災害および一般災害※Nittoグループ外の関係者の被災者数を含む050100150200250300重大・重要災害被災者数※(人)全災害被災者数※(人)2012201320142015(年度)16言語で作成した安全ガイドブックESG課題①Nittoグループは、「安全をすべてに優先する」という共通の価値観のもと事業活動を展開しています。グループをあげて安全に取り組むことで、一人ひとりが安心して働ける職場を全員参加で築き、あらゆる事故・災害をゼロにすることができると考えています。

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